放射線科

一般撮影検査

一般撮影検査X線で目的の部位を撮影し、体内部の様子を調べる検査の一つです。その簡便性や経済性から今でも多くの疾患などのスクリーニングや経過観察する目的で一般的なX線検査が行われます。健康診断でもこのX線検査が実施されています。 胸部撮影では、肺の病変や心臓、その他の臓器の形や大きさ、腹部撮影では、腸管にあるガスの観察などができます。また、骨撮影では骨折の有無などを確認でき、身体すべての部位の情報が得られます。

乳房撮影検査

乳房撮影検査とは

乳房X線写真(マンモグラフィ)を撮影し、乳房にできるさまざまな病変を見つける検査です。マンモグラフィは、触診では診断できない小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した微細な乳がんの発見に威力を発揮します。これにより、乳がんを早い段階で見つけることができます。近年では、乳がんなどの早期発見につながる検診としても、一般的に行われるようになっています。

乳がんは、乳房内の「乳腺」から発生します。乳腺は、骨や肺と違って普通のX線撮影装置では写りません。そのため乳房専用の撮影装置を使用します。

当院は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の「マンモグラフィ施設画像評価」において、検診および診療に良いマンモグラフィ画像を提供できると認定されている施設(マンモグラフィ検診画像認定病院)です。撮影は専任の技師が担当しています。

また、敦賀市が行っている乳がん検診の指定医療機関となっています。

乳がんについて

1994年以降、女性の部位別がん罹患率は乳がんが第1位になり、現在でも増えています。特に、他のがんと違って40歳代という比較的若い世代での罹患率が最も高いという特徴があります。
しかし、乳がんは早期発見で治療すればほぼ完治する病気です。がんを早い時期に発見するためには、毎月の自己検診に加えて、「マンモグラフィ」などの画像検査を取り入れた乳がん検診を定期的に受けることが大切です。
40歳以上の方は、定期的にマンモグラフィを取り入れた乳がん検診を受けましょう。

CT検査

平成19年9月にこれまでのCT装置を更新し、新たに64列マルチスライスCT(MDCT)が稼動しています。

MDCTの特徴として今までの装置では出来なかった撮影時間の短縮と薄いスライス厚で広範囲の撮影が可能となり、横断像(輪切りの画像)だけでなくその画像を再構築することで、いろいろな方向の断面(MPR画像)や骨や血管の3D画像を得ることができるため、病変の診断に威力を発揮します。

またリアルタイムにCT画像を見ながら経皮的肺生検にも用いられています。

CT撮影画像

CT撮影画像

(クリックで画像が変わります)

 

MRI(磁気共鳴)検査

平成25年4月に嶺南初の最新3.0テスラMRI装置に更新しました

MRI検査は、磁石による磁場と高周波(電波)によって体の中を画像として調べる検査です。CT検査やX線検査と異なり、放射線を使用しないので被ばくが無いこと、造影剤を使用しなくても血管の描出が可能なこと、骨があってもその周囲の組織や血管を描出することが出来ます。
今までのMRI検査は、暗い部屋、狭いボア(筒)開口径の中で検査を行っていましたが、検査室を増築したことで検査室内を、環境にやさしいLED照明、装置本体は、ボア(筒)開口径が直径60cmから70cmと以前と比べて広く、明るく、圧迫感のない開放的な環境で検査を受けていただけるようになりました。

 

MRIの特徴

  • 3テスラMRI装置は従来の1.5テスラMRI装置に比べ約2倍の信号が得る事ができ、病気の診断能が向上します。
  • 骨の影響が少ないために、頭など骨に囲まれた場所がCTと比べてよく見えます。
  • 骨に囲まれた部分だけでなく、骨の中の変化も見ることができます。
  • 筋肉や実質臓器などのコントラストがCTに比べてよく、さらに任意の断面を撮像することにより、内部構造など診断能が向上します。
  • 造影剤を使用せずに血管など見ることができ、脳ドックなどの検診にも有効です。

MRIの注意事項

強力な磁気や電波を使用しているため、ペースメーカーを装着している方など検査を受けられない方や、持ち込めない物など特別な注意が必要です。詳しくは「MRI検査室制限事項」をご覧ください。

MRI検査室制限事項

MRI撮影画像

MRI撮影画像

(クリックで画像が変わります)

ラジオアイソトープ検査

微量の放射線を特殊なカメラで検出し、画像化する検査です。この放射線は自然界にも存在するものですが、画像化するためには医学的に安全性の確立した放射性医薬品が使用されます。

放射性医薬品を体内に注射すると、それぞれ目的とする臓器や病変に薬が集まります。その薬が集まった臓器や病変から出てくる微量の放射線を検出して画像化します。

RI検査では、臓器や病変の構造や形態に加え、代謝や機能を知ることができます。例えば、体のなかに小さなしこりがあれば、そのしこりが、悪性腫瘍(がん)なのか、良性腫瘍なのか、ということがわかります。また、脳や心臓への血流状態を知ることができ、それぞれの臓器(細胞)に血液が十分送られているかどうか、ということがわかります。

RI検査

ラジオアイソトープ検査例

骨シンチ

骨に炎症や骨折などがあれば、正常部位よりも多くの集積がみられます。全身を一度に検査でき、従来のホールボディ(全身)像に加え、SPECT(断層)像やMIP画像を得ることにより、重なった部分の診断もしやすくなります。

 

脳血流シンチ

血流が減少すると、正常部位より集積が少なくなります。アルツハイマーなど認知症では、ある部位の血流低下を伴う場合があることが知られています。

従来のSPECT画像(左下画像)に、3D-SSP解析(右下画像)を加えるとわずかな血流低下も把握することができ、早期発見の診断補助に役立ちます。

 

負荷心筋血流シンチ

労作時(心臓に負担がかかった状態)に胸痛が出現するなどの症状がある場合、正常な周囲より血流が低下している部位があります。血流が減少すると正常部位(赤い部分)より集積が少なくなり、欠損(緑や青い部分)として表示され、狭心症の診断に繋がります。

また、従来のSPECT画像(左下画像)に合わせ、心筋の壁運動を観察する(右下画像)ことで、血流と心筋の動きとの関係を簡易的に把握することも可能です。

 

血管造影検査

検査目的

X線造影剤を使用し、心臓や心臓の血管(冠動脈)の造影を行います。

  1. 心臓の内圧測定
  2. 心臓の血中ガスの分析、血液量の測定【駆出率】の評価
  3. 血管の形状(狭窄、閉塞)などの診断
  4. 血管の形状の改善
    ・狭窄部を広げる。
    ・閉塞した血管を再開させたりなど治療目的としています。

どんな検査?

手首や肘や大腿の付根の動脈または静脈から局所麻酔をした後、柔らかい管のカテーテルを入れ、カテーテル先端から造影剤を注入し撮影し、形や動きを見ます。

狭心症とは、心筋を養う冠動脈が狭くなり、十分に血液を供給できなくなる状態です。胸が締め付けられる、冷や汗がでるといった症状をきたします。これを狭心症の発作といます。

急性心筋梗塞とは、心筋を養う冠動脈が閉塞することで、心筋の必要とする栄養と酸素がなくなり心筋が壊死してしまう状態です。心筋に壊死を来すと、心筋の収縮力がなくなります。そのために心臓の働きが低下します。この時、極めて強い胸痛や胸の締め付けを感じます。また、広範囲の心筋の壊死を来した場合心臓の機能低下を来し、心不全やショック状態に陥ることもあります。

この装置によってより少ないX線、造影剤で安全に検査が受けられます。循環器疾患の治療は著しく、当院でも冠動脈狭窄に対する拡張術やステント留置術などの治療も数多く施行されています。

放射線治療

放射線治療とは

放射線治療は、特定の疾患を治すのに効果的な放射線を用いた治療法です。

放射線は目には見えず、体にあたっても何も感じません。しかし、病気の細胞は放射線によって徐々に縮小しますので、正確な治療計画を行なうことにより、正常な組織とその機能をほとんど損なうことなく治療を行なうことが可能です。

放射線治療の特徴

当院ではX線、電子線を電気的・機械的に発生させる機械(リニアック)を用いて、人体の外部から放射線を照射して主に悪性腫瘍(がん)の治療を行っています。

この治療の利点は、悪性腫瘍に限局して治療が行なえるため臓器の温存や機能保持ができることにあります。そのため生活の質(QOL)を高く保つ事が可能です。

近年、増加傾向にある乳がんの温存術後の放射線治療や前立腺がんの患者様は入院する事なく通院で治療を行っています。

また当院では患者様が安心して放射線治療を受けていただけるように、日々の治療品質管理を徹底し、安全性の高い放射線治療を実施しております。

リニアック装置

平成22年1月導入の最新の高精度放射線治療装置です。

  • X線エネルギー(4MV、10MV)
  • 電子線エネルギー(4〜12MeV)
    の治療ビームが使用可能です。

X線は深部の病巣に、電子線は表在性や比較的浅い病巣に対して用いられます。

治療計画装置

  

Pinnacle 3次元治療計画装置(オランダ:フィリップス社製)

平成22年1月導入の最新の3次元放射線治療計画装置です。放射線治療計画システムとは,放射線治療を行う前に、患者様のCT等のデータを元に体内の線量分布をシミュレーションし、最適な治療計画を立てる装置です。

この装置の導入によって、さらに精密な治療計画を立てる事が可能となりました。

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